アキレスと亀

読書は面白い。

タイトルはゼノンのパラドックスですが、今まで十数年モヤモヤとして来ました。

そのモヤモヤをスッキリさせたいがために、いくつかの無限に関する本を読みました。数学だと思っていたんですよね。これは。

はじめての現代数学 (数理を愉しむ)シリーズ (ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ)

記憶にあって、身近にあるのは、この本です。
数学の本を読みたくなったのは、この本との出会いだったと思います。

角の三等分問題に対する回答を見つけ、ものすごく興奮しました。
大学の数学科の廊下にある黒板に、何気なく書いてあった問題で、
図形とか得意だと思っていたので一生懸命解こうとして断念してたんです。
だから、回答を知ってがっくりしたのと解けないのに納得したのが入り混じって、
ものすごく興奮しました。

それで、社会人になっても知るってのは面白いと気づいたんです。

ゼノンのパラダックスに戻りますが、この問題も何か意味があるんだと、その時思いました。
でも分からなかったので、分かるまで温めて置こうと決めました。

数学の流れ30講〈上〉16世紀まで

数学の流れ30講〈下〉20世紀数学の広がり

歴史にも興味を持ちました。でもまだモヤモヤしました。
数学のイメージが変わりましたが、難しすぎて内容の理解は当然できない。

無限を読みとく数学入門 世界と「私」をつなぐ数の物語 (角川ソフィア文庫)

この本は、だいぶ近づいた気がしました。
この時で最初の本から、もう3年くらいは経ったと思います。もっとかもしれません。
でも、気になるんですよね。内容が違うと言う訳ではないんですが、理解できていないんでしょうね。モヤモヤが続きます。

無限論の教室 (講談社現代新書)

最後に、、これでした。一昨日見つけました。

p10の「無限というのは、数でも量でもありません。少なくとも私はそう思っています。」

この文章を読んで、何故か<コレだ!>と直感しました。殺し文句、と言うと大袈裟な気がしますが。

嬉しかったです。スッキリした気になりました。

だから、読書は面白い。